日本の頭脳へ
10/12(木)「つくばサイエンスツアー」と称して、茨城県の「筑波研究学園都市」を訪問してまいりました。
1年生全員での学年行事です。最先端科学に触れることにより、科学的な探究心を養うことを目的としています。
訪問先は「JAXA」「サイバーダイン」「国立公文書館・つくば分室」「筑波大学」「理化学研究所」「高エネルギー加速器研究機構」「土木研究所」「食と農の科学館」「防災科学技術研究所」「物質・材料研究機構」「筑波実験植物園」「建築研究所」です。
生徒は興味のある施設を数か所を見学しました。
この経験が進路選択や将来の職業選択に役立つことを祈っています。
「JAXA」
筑波宇宙センターは、日本で最大規模の宇宙航空分野の研究開発施設。「きぼう」運用管制室では、搭載されている機器や実験装置の監視など様々な作業を行っている管制室を見学。宇宙飛行士養成エリアでは、宇宙飛行士の基礎訓練・健康管理のための施設を見学しました。
「サイバーダイン」
CYBERDYNE株式会社がプロデュースして研究開発を行うロボットや、最新テクノロジー・人・機械・情報が複合して融合するサイバニクス技術について学び、「マクロス」シリーズや「TARGET HAL マイクロアドベンチャー」の展示見学、装着型サイボーグHALを装着し、動作原理の体験を行いました。
「国立公文書館・つくば分室」
国立公文書館の業務について、説明を聞き、歴史資料として重要な公文書その他の文書を永久に保存し、人々の利用に供するため、ここでは、①行政機関等からの文書の受入れ ②文書を虫やかびから守るためのくん蒸 ③文書を適切に保存し、利用に供するための目録作成 ④保存環境を整えた書庫への排架などの業務を見学しました。
「筑波大学」
筑波キャンパスを訪れ、繁森英幸先生から、「生物現象の謎解き」をテーマに講義を受け、講義とともに実験を行って、化学的にこれらの不思議な生物現象の謎解きについて学習を行いました。また、これらに関わる物質の構造と作用機構ならびにそれらの医農薬への応用についても解説を受けました。
「理化学研究所」
バイオリソースに関する中核的基盤として、研究動向を的確に把握し、社会ニーズ・研究ニーズに応え、世界最高水準のバイオリソースを収集、保存し、提供する事業について説明を受けたのち、バイオリソースの利活用に資する研究の推進施設を研究者から説明を受け、施設を見学行いました。
「高エネルギー加速器研究機構」
常設展示ホール「KEKコミュニケーションプラザ」では、加速器が動く仕組みや素粒子について学んだ後、加速器研究施設及び共通基盤研究施設の直属施設を置き、素粒子原子核研究所及び物質構造科学研究所を見学し、研究者から説明を受けました。加速器がメンテナンス中のため、実際に加速器本体のそばまで降りることができ、内部の構造を見学することができました。
「土木研究所」
主に公共事業に関わる土木技術について研究を進めており、舗装、コンクリート構造物の耐久性、耐震技術、水理実験等実際の実験施設を見学。日頃利用している道路や橋などの研究施設を見学できます。自然災害の防止・軽減、生活環境の改善、社会資本ストックの管理の高度化、省エネルギー・省資源等の地球環境問題への対応、積雪寒冷に適応した社会資本整備、北海道の農水産業の基盤整備のための新材料・新工法等の先端的な研究開発及び現象・メカニズムの解析等の基礎的な研究開発、土木技術全般の基盤となる汎用的な技術に関する研究開発を施設を見学しながら説明を受けました。
「食と農の科学館」
農林水産研究を行う4つの国立研究開発法人運営する展示施設の見学。日本の農林水産業の発展のために研究開発された技術や成果をパネルや模型等で説明を受けました。また、館内の見学では、食料の安定供給に寄与する研究開発や、日本の高い技術力を生かした高品質、高付加価値を持った農産物や食品の研究等についてわかりやすく説明を受け、研究成果エリアと、実際に使われてきた農具類を見ていただける農業技術発達資料館エリアを見学しました。
「防災科学技術研究所」
自然災害から人命を守り、災害に強い社会の実現を目指し、地震・火山・水害・地すべり・雪害など様々な自然災害に関する研究について説明を受けました。大型耐震実験施設と大型降雨実験施設を見学。防災科学技術研究所の強震観測網(K-NET)等で観測された実際の地震波や長周期地震動の想定地震波を再現し、揺れと同期した室内被害映像を見ながら地震動を体験できる地震ザブトンを体験し、地震について正しく理解し、地震災害に備える大切さを学びました。
「物質・材料研究機構」
生活を支えているものが「材料」、未来を拓く物質・材料の研究に日々取り組んでいる研究所の内部や、研究に関する施設の見学、研究内容について研究者から解説を受けました。
「筑波実験植物園」
生きた多様な植物を収集・保全し、絶滅危惧種を中心とした植物多様性保全研究、収集保全している植物をもとに、日本および世界の様々な植生環境を再現し、植物の形態や生態の多様性を体験的に学習できるよう展示を見学。種子植物とシダ植、コケ類、大型藻類、微細藻類など世界各地から採集された標本を収集・保管・適切な管理について説明を受けました。
「建築研究所」
安全の確保、健康で快適な居住空間の実現、省エネルギーや環境への配慮等持続可能性の確保、消費者への安心の提供など、我が国の住宅・建築・都市の質の確保・向上について、住宅・建築・都市計画技術に関する研究開発、地震工学に関する施設を見学、現在行われている研究等について説明を受けました。