作新学院の取り組み

作新学院は、「一校一家」の校風のもと、「自学自習」に勤しむ気風を養い、「誠実勤労」の習慣を身につける ― この教育方針を礎に、多様性を重視した教育を行い、優秀な人材を世に送り出してきました。

一の沢キャンパスには、幼稚園、小学部、中等部、高等学校。清原キャンパスには、女子短期大学、大学、大学院が設置され、園児・児童・生徒・学生約6,500人が集う総合学院として、初等教育から高等教育、専門教育まで、独自の一貫教育システムを展開しています。

「一校一家」

学校全体がひとつの家族であるように、互いの事を我が事のように思い合い、 助け合う

「自学自習」

何を為すために、何を学ぶべきか、常に自らの頭で考え判断し、能動的・主体的な姿勢で学習に取り組む

「誠実勤労」

真面目に真心をこめて、一つ一つの学習や課外活動などすべての行動に全力で取り組む

文、武、社会貢献という三本柱

1. 文=学習

高等学校には約3,600名の生徒が各々の個性、能力、夢に応じ、トップ英進部、英進部、総合進学部、情報科学部の4部23の選択領域に分かれ在籍しています。

東大・京大をはじめとする国公立大学や早稲田・慶応などの難関私立大学、医歯薬系大学へ多数進学しており、2019年度入試では、東京大学に2年連続現役で合格いたしました。また、金沢大学医学部・東北大をはじめとした国公立大学に、96名が合格しております。

学習面では、「スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)」の指定(平成23年度~27年度)を文部科学省から受け、理工系大学教授の指導によるハイレベルな授業を展開し、大学との研究交流や海外研修を重ね理数教育を行ってきましたが、この実績とそこで培われた探求する精神は、学校独自の後継事業「サクシン・サイエンス・アカデミー(SSA)」により継承されています。

作新学院では、「文」「武」「社会貢献」を3つの力を教育の柱とし、さらに、未知なる世界に挑戦し、新しい価値を生み出す“人間力”を育んでおります。その未来開拓型教育の中核となるのが、創立130周年記念棟として完成した「アカデミア・ラボ」です。ここでは、従来の教科の枠にとらわれない学びが展開され、年齢や分野を越えて人々が集い、知恵や意見を出し合い、地域や社会とつながることで世の中を変えていくその拠点となります。

中等部では、明るく楽しくのびのびした環境のもと、私立ならではの週2日7時限授業や少人数による個別指導を実施しています。知育・徳育・体育・食育のバランスのとれた教育で「心豊かな人間の育成」をめざします。

小学部では、県内で唯一の私立小学校として、私立の特色を生かし、児童一人ひとりが個性を十分にのばせるよう細かい点まで気を配りながら指導しています。特に、学院の校風である人を思いやる優しさや、心の豊かさをもった人となれるよう知育・徳育・体育のバランスのとれた教育を心がけ、実践しています。

幼稚園は、昭和28年に創設され、歴史と伝統を重ねています。「すくすく、のびのび、すこやかに」をキャッチフレーズとして、人やもの、自然に触れ合い、さまざまな体験をすることで、自分の心で感じ、自分の頭で考え、自分の力で行動できる子どもに育てたいと日々保育に創意工夫を凝らしています。

2. 武=スポーツ

高等学校の部活動では、甲子園大会へ連続出場を果たした硬式野球部をはじめ20を超える団体が毎年全国大会に出場、複数の種目で全国優勝を果たしています。

ロンドン五輪・競泳でメダリストとなった萩野公介選手は、アジア人で初めて多種目で世界の頂点に立つというフロンティアを目指し現在も挑戦を続けています。

幼稚園・小学部・中等部12年間在籍していた楢﨑智亜選手は、スポーツクライミング競技において、2020年東京オリンピック出場が内定しました。弟の明智選手も現在、兄弟揃ってのオリンピック出場を目指し各種大会に臨んでいます。多くの卒業生が、学院で培った「人間力」を礎に各界で活躍をしています。

3. 社会貢献

文武両道を旨とする本学院でありますが、全学を挙げ最も力を傾注しているのは「社会貢献(ボランティア)活動」です。

3チーム10プログラムで活動する「作新エコ・プロジェクト」では、800万個のペットボトルキャップ回収を達成しました。これにより、最貧国に暮らす子どもたち約11万人にポリオワクチンを送り、約70tのCO2削減に貢献しております。

また、高校生まで約5,000名の子どもたち全員が一人一本苗木を育成し、足尾鉱山跡地への植林活動(平成15年~)も既に16年間継続。同鉱山の排水浄化システムの研究開発にも高校生たちが地元の大学や企業と連携し取り組んでおります。

国際貢献活動の取り組みでは、靴を必要としている発展途上国の子どもたちにサイズの合わなくなった運動靴を集めて送る「アフリカ一万足プロジェクト」を実施し、3年かけて集められた14,750足が海を渡り、タンザニアとカメルーン極北地区の子どもたちに届けられました。

最新の取り組みとしては、役目を終えたランドセルを寄贈し、学びたくても学べない子どもたちの就学に役立てる支援活動“思い出のランドセルギフト”~私たちのランドセルをアフガニスタンの子どもたちへ~プロジェクトを展開しています。私たちの大切な思い出のつまったランドセルが“心のバトン”となって海を渡る日をめざし、活動しております。

また、東日本大震災以降、“オール作新”では、支援物資の回収・送付や街頭募金などとともに、多くの被災地の復興支援を継続しております。除染用の手縫い雑巾一万枚の作成など独自の活動は、被災地の方々を勇気づけることができました。津波に流された気仙沼の防潮林跡地では植樹活動をスタートし、地元の方々と共に「作新の森」づくりをおこなっています。

環境保護や震災支援などに取り組むことにより、子どもたちは世界の動きや地球の未来、他者の痛みや悲しみを我が事として受けとめ、その発展や解決のため自ら考え行動する習慣を自然と身に付けてゆく。そして、一人ひとりの力はささやかでも、多くの同志とつながりその思いや行動を重ねていけば、必ずや社会は自分たちの力で変えられることを学んでいます。

作新が培う総合的「人間力」

  1. 創造力
  2. 国際力
  3. コミュニケーション力
  4. 社会貢献力
  5. 諦めない力

どんな優秀な頭脳も、運動能力も、世のため人のために役立たなければ無用の長物です。他者を思いやり問題解決に向け行動できる力、多くの人とつながり思いをカタチにできる力、どんな試練に遭遇しても決して「諦めない力」―そうした力と相俟って、頭脳は社会で開花し実を結ぶのです。

机上の学習だけでなく、部活動や社会貢献活動を通じて養われた作新の人間力が、明日の世界を拓(ひら)くと信じています。

学院を象徴するエンブレム。作新のイニシャルである「S」の飾り文字を挟んで、文武両道を表す“ペン”と“剣”が配され、Sの上下には地球環境保護活動に学院をあげて取り組む姿勢を示した“地球儀”と、何より「心」を大切する思いを込め“ハート”が描かれています。