大関作新館賞について
大関作新館賞について
勝海舟によりその名が授けられたとされる「作新館」は、栃木県北部黒羽地区の江戸期城主大関氏の黒羽藩校です。その歴史は、文化10年(1813年)にまでさかのぼることができ、歴代の藩主の努力によって継続され、明治以降は私学大関作新館をへて現大田原市立黒羽小学校となっています。また元黒羽藩士の依頼・進言により「作新館」の名称と精神は宇都宮市の作新学院にも継承されることになりました。多くの藩校の中でも作新館は、例えば作新館文庫として、4,400冊におよぶ書物が残されているように、学術・教育の面で地域をリードしてきた特徴があり、近隣諸藩にも強い影響をもたらしてきました。さらに、現黒羽小学校の作新館学習室に残されている「格天井」は、近代教育の出発点の象徴ととらえることもできます。
この「作新館」を立脚点として、現在の県内における教育・文化の振興を前進させることは、特色ある地域の振興にもつながると思います。このような視点の一つの具現化として、栃木県内の学術・教育・文化の振興に顕著な貢献をなされた者を毎年顕彰する「大関作新館賞」を昨年、有志が集まり設立いたしました。
この表彰制度は、以下の団体により、主催、共催、後援されています。
主催:大関作新館賞実行委員会
共催:黒羽文化協会、大田原市立黒羽小学校、作新学院
後援:栃木県、栃木県教育委員会、大田原市、大田原市教育委員会、下野新聞社、黒羽商工会