大関作新館賞について
作新学院がその名を譲り受けた旧黒羽藩の藩校「作新館」。勝海舟によりその名が授けられたとされる「作新館」は、栃木県北部黒羽地区の江戸期城主大関氏の黒羽藩校です。
その歴史は、文化10年(1813年)にまでさかのぼることができ、歴代藩主の努力によって継続され、明治以降、私学大関作新館をへて現大田原市立黒羽小学校になりました。
以降、元黒羽藩士の依頼・進言により「作新館」の名称と精神は、『作新学院」にも継承されました。多くの藩校の中でも作新館は、「作新館文庫」として、4,400冊におよぶ書物が残されているように、学術・教育の面で地域をリードし、近隣諸藩にも強い影響をもたらしてきました。さらに、現黒羽小学校の学習室に残されている「格天井」は、近代教育の出発点の象徴ととらえることもできます。
この「作新館」を立脚点として、現在の県内における教育・文化の振興を前進させ、特色ある地域の振興につなげようと、栃木県内の学術・教育・文化の振興に顕著な貢献をなされた者を顕彰する『大関作新館賞」を昨年有志が集まり設立されました。
受賞式
令和2年2月1日(土)に選考委員会が開催され、令和元年度の受賞者が決定しました。
令和2年3月20日(金)大田原市黒羽ピアートホールに於いて、第1回表彰・授賞式(表彰状・徽章授与式)が行われました。
[第1回目 受賞者]
- 黒田 杏子 氏 [俳句の創作活動を通した地域文化の向上]
- 福田 智久山 氏 [邦楽器を通して知る日本の伝統文化]
黒田杏子(くろだももこ)氏は、俳人エッセイストとして全国的にその名が知られている。授賞式当日は代理者が授与。写真は代理者
福田智久山(ふくだちくざん)氏は、国内外で和楽器の演奏活動をされ、栃木未来大使にも氏名されている
[表彰制度関係者]
主催:大関作新館賞実行委員会
共催:黒羽文化協会・大田原市立黒羽小学校・作新学院
後援:栃木県・栃木県教育委員会・大田原市・大田原市教育委員会・下野新聞社・黒羽商工会