小学 【部長室だよりEpi.17】「二話」

第一話 「赤いトマト」
9月も第3週に入りました。安心な学校環境を保ち続けることを念頭に2学期がスタートしました。各種お便り類を発行し、明日は大きな会議があるなあと思っていた矢先…。小さな淑女二人が訪ねてきました。「おはようございます。どうしたの?」と私。小さな淑女が二人同時に「おはようございます。あの…、中庭に赤いトマトが落ちていました。部長先生にあげます。」とまるで練習してきたかのように言葉が合っていました。当然「ありがとう。届けてくれたんだね。洗って食べちゃおうかな?」と答えるとニコッと笑みを浮かべ、教室に戻っていきました。食べる食べないはさておき、「赤い(トマト)物を見過ごさず、拾い、どうするか迷い、考え、次の行動に移す」という考えて行動する土台のようなものが培われつつあるんだなあと感じました。
朝の、隙間時間のエピソードです。「ああ、小学校だなあ」と感慨に耽ったひと時でした。

追伸
最近、『やたら挨拶が良くできるなあ』と思ったいたら、そういえば先日の委員会集会で中央委員会が挨拶運動の動画を作り教室のモニターで発表していたのです。「挨拶をしましょう」と、時に口を酸っぱくして担任が話していても、なかなか浸透しない(「する」ときもある)のも事実。それが、正に百聞は一見に如かず。見て学ぶことの力強さを痛感した次第です。

第二話 「レインボー・バード」
1年3組の南側・オープン教室の東側百葉箱の辺りに「小学部40周年記念 レインボー・バード」というオブジェがあります。七羽の鳥が飛んでいる土台が大谷石でできています。今年度は、小学部創立67周年に当たりますから27年前の作品ということになります。“味”が出てくる頃ですが、土台の大谷石の一部が劣化して欠けてきたのも事実です。時に、ポロっと落ちたこぶし大の大谷石を新たな発想の下、飾り直している1年生がいたとかいないとか…。“危険”と判定される前に製作者の元中等部美術科教師の罇(もたい)先生に依頼し、修理してもらいました。

その時のこぼれ話その①
(夏休み後半)修理していたら、あの萩野公介君が通りかかって「先生!」って呼びかけてくれたんですよ。嬉しかったなあ。(なるほど、彼は中等部卒だからなあ。楢﨑智亜君は小学部卒だぞ、と心の声)
こぼれ話その②
形あるものは、いつか無くなるんですよ。自然に少しずつ変化していくとしたら、ボクはそのままがいいなあ。でも危ないことになりそうなら少しだけ修理しますけどね。

感銘を受けました。