小学 【部長室だよりEpi.12】「ひな祭り」

3月3日のひな祭りは、女の子の成長と幸福を願うものです。「桃の節句」などと表現され、情緒豊かな日本を誇らしくさえ思えてくる季節行事です。
ひな祭りは、元々中国から伝わってきたと言われています。当初は、穢れを祓うため水辺で身体を清めていたそうです。それが平安期頃に日本に伝わり「流しびな」となり、さらに宮中の子どもたちの「ひいな遊び」という人形遊びに合体していく中で「ひな祭り」となった由。平安期といえば遣唐使。学問や国づくりのための制度を学んできただけでなく、生活習慣や行事など文化も学び輸入していたことに気付かされます。

ひな祭りは、江戸時代に盛んになり、明治時代になると一般家庭に定着したと言われています。

お雛様より食い気の方が優先される皆々様もおられることでしょう。ひな祭りの頃といえば「ちらし寿司」や「はまぐりのお吸い物」が定番です。子どもの頃、この季節になるとよもぎ摘みに夢中になったことを覚えています。もちろん、おばあちゃんが作ってくれた「よもぎ餅」が忘れられません。よもぎ餅を焼いて食べると、よもぎの香ばしさが一層味わい深い味付けになった記憶があります。ちょっと苦みのある味で、「少し背伸びして大人になった」気分も味わいました。

写真の七段飾りは、昨年度まで小学部部長代理を務めていらした小池先生から寄贈されたものです。オープン教室にお飾りしてあります。これから毎年、桃の節句の時季が近づくとオープン教室に飾られる恒例行事になると思います。
女子も男子も、健やかに成長してほしいと願うばかりです。