小学 【部長室だより Epi.10】「最近のいろいろなこと」

【第1話】修学旅行があったのは先々週の10/13(火)~10/15(木)のことでした。二泊三日の修学旅行は、ただ“旅行”に行くのではなく、歴史・文化・自然・見知らぬ土地の暮らし、はたまた自分で計画的にお小遣いを使うこと・行く先々でお世話になった方々への感謝・ご挨拶等々、教室の座学では学べないことを体感的に学んでくるという目的があります。

5月に鎌倉・箱根訪問に修学旅行に行くはずが、コロナ禍に見舞われていて無理だと判断し、東北方面に切り替えたのが7月末のことでした。コロナ罹患者が少ないというのが第一の理由です。と同時に、東北方面にするのならば、東日本大震災以来、支援と交流を続けてきた宮城県気仙沼市立気仙沼小学校を訪ねることはできないものか、と思い立ちました。歴代の校長先生とは「いつか、子ども同士が顔を見合わせる形で交流が実現できたらいいですね」と話してきたのです。ある意味、おそるおそる気仙沼小学校の校長先生に訪問の話をすると、なんと二つ返事で快諾してくださいました(あとで分かったことですが、本校が訪問した翌日が気仙沼小学校6年生の修学旅行でした。前日に他校の訪問を受けるという慌ただしさは、現場の教員としてよく分かります)。最初の計画では、バスで校庭に乗り入れ、バスから降りたところで校舎に向かって手を振る、ことで交流終了とする。そんな計画でした。しかし、いざ訪ねてみると、体育館に招かれ代表児童のあいさつを受け、気仙沼小学校のクイズを楽しみ、歌を披露してくださり、極めつけは『(メッセージを書き込んだ)紙飛行機を対面している本校の6年生に向かって飛ばしてくれた』のです。心が動かないはずはありませんでした。素直に感動的な場面でした。

【第2話】私は、6年生の授業に出ています。週に3時間しか出られませんが、やはり授業は楽しいです。ところで、もう、そうですね、何年も前から、地球温暖化とメディアが騒ぎ出す直前辺りから、温暖化が進行すれば「リンゴの産地は青森県ではなくなってしまう。もしかしたら、北海道の知床半島辺りでしか作れなくなってしまうかもしれない。どうしてか、説明できますか?(アクティブ・ラーニングのつもりです)」と授業で問いかけてきた事実があります。先日、10/25(日)の朝日新聞6面に「温暖化 危うい21世紀末」というタイトルで似たような主張の記事を見つけました。東北地方の高地でしか作れなくなる、と。温室効果ガスのペースが増え続けると気温上昇は3度以上になる。そうなると…。考えなければなりませんね。

【第3話】本校には「木曜会」と称する奇数学年の保護者さまを対象とした親睦会があります。コロナ禍にある中、なかなか開催ができなかったのですが、本日1年生の保護者さまを対象に開催の運びとなりました。内容は「ミニ教育講演会」です。学年主任に最近の様子を話してもらい、その後は部長として私が教育講演をしました。子どもの集中力はどれくらいだと思いますか? 10-15分くらいです。NHKのeテレでは番組をほぼこの時間で編成していることからも分かります云々。紙媒体のお便りやメールの活字だけでは伝えきれない部分を教育講演会ではお伝えしたいという一念での企画です。今後、5年生・3年生と続きます。

【おまけ】このHPは、当然ですが公開ですから、外部の方も見られます。先頃、外部の方から「『部長室だより』読んでいます。」との言葉をいただきました。有難いことやら、気恥ずかしいことやら…。皆さん、読んでくださっているのかなあ、と独り言です。