小学 【部長室だよりEpi.8】「アマビエ現る―第2校舎児童玄関壁紙―」

新型コロナウイルス感染症対策として厚労省が開発した「接触確認アプリ(COCOA)」にも描かれていたような気がするのが“アマビエ”です。コロナ禍が広まっていくにつれ巷でも目にするようになってきた3本足の半人半漁の妖怪です。事の真偽はさておき、江戸時代に登場してきたアマビエなる妖怪は「疫病を予言し、自分の姿を書き写すと無病長寿の効能がある」と告げて海へ帰っていったとのこと。一説によれば、アマビコ(海彦(あまひこ))なるものが最古らしくこれが人伝えにアマビエに変化していったと唱えているものもあるようです。

未知の病にどう対応するか、という点においては江戸時代でも現代でも同じです。ワクチンの開発・特効薬の製造と医学の側面からのアプローチの違いこそあれ、心の平穏を願う気持ちは過去も現在も変わりはないはずです。マスクの着用も手指の消毒も子どもたちはきちんとやっています。放課後は、机・椅子・ドアノブ・蛇口・遊具等々、教員が毎日消毒しています。授業中のやり取りの声が、部長室まで聞こえてくるようになりました。以前の小学部に戻りつつあるし、かつ、新しい学校生活の様式が生まれつつあるとも言えます。そんな思いを巡らしながら校内巡視をしていると第2校舎でアマビエを見つけました。

小学部第2校舎といえば、高学年の校舎。今回の壁紙の当番クラスは6年2組です。最高学年の思いや行動は、下学年へと伝わっていきます。それを学校環境とか校風と呼ぶのかもしれません。このシャワー効果が全学年・全児童に伝わったころ、きっとコロナの収束(終息)というニュースが飛び交うのだろうと期待を込めたいと思います。