小学部では創立以来,毎年11月に感謝祭を行っていて,今年で65回を数えます。児童がそれぞれ野菜や果物を持ち寄り,4年生が代表して各所にお届けするキリスト教に由来する行事です。
今年は,自分たちが学校菜園で育てた野菜もお届けしようと計画しました。2年生がかぶのたねをまき,1年生が収穫しました。国語で「大きなかぶ」を学習していることもあり,「うんとこしょ,どっこいしょ」の声といっしょにかぶをぬいている姿も見られました。
【リンク】かぶのたねまき(2年・9月18日)
感謝祭前日には,子どもたちがたくさんの野菜と果物を持ち寄り,箱詰めを行いました。収穫したかぶもラッピングをして一緒にお届けします。また,感謝祭カードもお渡ししますが,表紙の絵は児童の手によるものです。訪問先の皆様とともに,秋の収穫を分かち合うことができれば幸いです。
《感謝祭のいわれ》
1620年,当時,英国教会の圧迫を受けていた清教徒は,信仰の自由を新天地アメリカに求めました。彼ら102名は,メイフラワー号という船で北米プリスマに上陸しましたが,期待に反して北の寒い地に植民を始めることになったため,食物や防寒の設備もなく,彼らの飢えと寒さに対する苦しい闘いは,屈強な男子の生命をも奪うほどでした。
このようなときに,親切な現地の人々が現れ,作物の植え方や土地の様子を教えてくれました。このことによって,彼らは危機を乗り越え,初めての収穫のあった秋には,現地の人々を小さな協会に招き,この恵みを感謝し,祝ったということです。
このことを記念して1864年,時の大統領リンカーンは,11月の第4木曜日を法定の祝日と定めました。今日では,アメリカばかりではなく,全世界の国々がこの感謝祭の習慣を守るようになりました。