ト英・英 「一生続けてゆける学びを」~学術講演会~

621(土)の午後に学術講演会を行いました。

講師は本校の卒業生で、現在は都留文科大学文学部国文学科で講師をお務めの軽部利恵先生です。

演題は「文字に向き合う、ことばに向き合う ~古代日本語研究の視点から~」でした。

現在30歳になる軽部先生は、上代日本語研究では最も若い博士号取得者と聞いています。毎年多くの先生方にご登壇いただいておりますが、最も若い講演者となりました。そのうえ、本校当部の卒業生ということもあって、生徒は心理的距離を近く感じているようでした。

オリンピック金メダリストの萩野公介選手とは同じクラスだったので、その話から始まりました。彼のおかげで楽しかった高校生活がより充実したものになったと語り、萩野選手からのサプライズのメッセージにはとても驚いていました。

そして進路選択からライフステージの変遷を丁寧に話してくださり、生徒たちも自分の将来像と重ね合わせながら聞くことができたでしょう。

流れるように本題に入ると、クイズ形式なども使って、生徒を飽きさせず古代文字の世界へといざないました。

講演後の質問者の数も今までの学術講演会で最も多く、その質問にもとても丁寧に応えてくださいました。

とても気さくで上品な「大学の先生」に成長されたかつての教え子の姿に元担任の先生をはじめとした現場教員の方々も誇らしい気持ちになった講演会でした。