11月7日、中等部保護者会から200冊を超える図書の寄贈がありました。その中で、特に保護者の方から推薦のあった本を紹介いたします。
書名は「ストーリー311」(ストーリーサンイチイチ)
すでに読んだことがある方、タイトル名からお気づきになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。「あの日、何が起きたのか?あの日から何が起きているのか」…東日本大震災から10か月が経った2012年1月、漫画にできることは何なのか?漫画家ひうらさとる氏は、新プロジェクト「ストーリー311」を立ち上げました。この声掛けに、活躍中の漫画家たちが賛同し、Web漫画化を経て、2013年3月に単行本として刊行されました。漫画家が東日本大震災の被災者を取材し、そのストーリーを漫画で描き残す、現代の語り部・漫画家11人によるオムニバス形式の作品です。
さて、栃木県内の多数のボランティア団体・個人、本学院をはじめ多数の学校等も、復旧・復興に協力してまいりました。今回特にこの本を寄贈いただいた方は、県内のボランティア団体と交流され、「現在の中等部生が物心つく前に起こったこの震災の様子、その後現在に至る復旧・復興の過程、さらに、国内外で発生している様々な災害等も含め、改めて振り返り、多くのことを感じ取り、自分の将来を考えるきっかけの一つにして欲しい」と、願っていらっしゃるのではないでしょうか。
私自身、全体を通して、災害に直面した方々、支援する方々への認識を新たにし、また、ある一コマで登場する知人の活動を知ることができました。皆さんもどうぞ図書館で読んでみてはいかがでしょうか。