9月17日(木)、恒例の「科学講演会」が、栃木県教育会館大ホールで開催されました。
今回のご講演者は、一昨年まで東京農工大学の農学部長・農学府長・農学研究院長を、昨年からは同大学の名誉教授をお務めで、今年4月からは静岡県立農林環境専門職大学の学長にご就任なさった船田良先生です。先生は、初代作新学院大学学長・船田周先生のご子息で、学院長・船田元先生とは再従兄弟(はとこ)にあたるご関係です。本校硬式野球部が甲子園に出場する際には、毎回甲子園球場まで足を運んでくださる作新愛の強い先生です。25歳から27歳までの3年間は、本校中等部で教鞭を執られたご経験もおありです。
今回のご講演は、『地球規模の課題解決における農学の重要性』を演題としてお話くださいました。
前半の「地球規模の課題解決、特に木材科学・森林科学の重要性」においては、①研究の背景、②樹木の肥大成長(形成層活動)の制御機構、③植物の分化全能性を用いた優良樹木と人口木材の作出、以上の3つのテーマについて、図・グラフ・写真などを交えて、とても分かりやすくお話くださいました。特に「地球温暖化」に関しては、“まさに今現在が待ったなしの分岐点である”という危機的な状況を強く意識することができました。
後半では、「私の履歴書」として、先生ご自身のターニングポイントとなった機会をお聞かせくださいました。東京農工大学大学院生時代のお話に始まり、作新学院中等部非常勤講師、北海道大学助教授、パリ高等師範学校博士研究員、東京農工大学教授・農学部長、静岡県立農林環境専門職大学学長を歴任されていらした中で、「研究と教育の両立の重要性」・「海外赴任によって学ばれた多様な価値観」・「海外から見た日本」・「創造力(想像力)がある実践型人材育成の重要性」など、生徒への指針となる様々なご経験が説かれました。
多岐にわたる視点から、地球規模の問題解決に向けた諸課題をお示しいただき、「今こそ、私たち一人ひとりが確かな意識をもち、適切かつ着実・迅速な行動をとるべき時である」ことを強く自覚した講演会でした。











