作新学院中等部 2024 SCHOOL GUIDE
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▲東京大学 大学院理学系研究科 ▲ 東北大学 理学部 宇宙地球物理学科▲ 栃木県立宇都宮高等学校▲宮﨑教頭筑波大学 宇宙史研究センター 助教橋本 拓也さん▲中等部野球部時代のスナップ▼橋本さん 橋本拓也氏は、アルマ望遠鏡を用いて遠方銀河の研究を行っています。橋本氏は、特に宇宙年齢が10億年未満の時代に存在していた超遠方銀河を主なターゲットとしており、高い感度を持つアルマ望遠鏡を用い、特に酸素イオンが放つ光を手がかりにした、超遠方銀河の観測手法を確立しました。この手法を用いて、研究発表当時(2018年5月)に観測史上最遠記録を打ち立てた132億8000万光年かなたの銀河や、合体銀河としては最遠方である131億光年彼方の銀河の観測に成功し、アルマ望遠鏡を用いた超遠方銀河研究の世界的潮流を作り上げるとともに、宇宙初期における銀河の誕生と進化の理解に大きく貢献しました。 橋本氏は、「このたびは素晴らしい賞を頂き、大変嬉しく思います。これも共同研究者の皆様、アルマ望遠鏡に携わる皆様をはじめ、これまで関わってくださった全ての方々のおかげです。この研究をしていた当時を振り返ると、今でもデータ解析の末に超遠方銀河からの信号を目にした時の感動と興奮が、ありありと蘇ってきます。そして、その信号が酸素イオンの放つ光だと分かってからは、国内外の共同研究者と白熱した議論を幾度も交わし、より良い論文を作った素晴らしい日々を懐かしく思います。多くの研究者が、アルマ望遠鏡と酸素イオンが放つ光の組み合わせを活用して一分野を開拓できたことは、研究者冥利に尽きます。これからも、多くの方々と共に面白い研究をして天文学の発展に微力ながら貢献して参りますので、温かい応援をよろしくお願いします。」と、受賞の喜びを語っています。▲筑波大学にて当時の恩師、宮﨑教頭(野球部監督)との再会(ALMA webニュース 2021.06.16掲載文より引用)さん大会の様子▲筑波大学での実験の様子■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■Human power3年岡澤 恋令和3年度文部科学大臣表彰若手科学者賞 受賞受賞業績:電離酸素の輝線を用いた受賞業績:電離酸素の輝線を用いた      様々な最遠方銀河の観測的研究88「人間力」で未来に新たな歴史を刻む先輩たち第11回日本オープンスラックライン選手権大会 優勝!!「幅5cmのライン上から世界へ」 スラックラインは幅5㎝のライン上で立ち、バク宙や前宙などの演技をします。ラインの高さは150㎝以上で、落下して手首の骨にひびが入ってしまったこともありました。スラックラインは危険な分、ダイレクトに気持ちを伝える力があります。見てくださった人が驚いたり笑ったりして悲しみや悩みを忘れられるようにと願っています。 森の中には自分専用のラインが張ってあり、一人で練習をしていると、自分の世界がとても狭く思えてくることもありました。でも、作新学院中等部に来て、いろいろな友達ができ、世界が広がりました。スポーツや習い事、勉強を一生懸命頑張っている人たちがいつも私を励ましてくれ、先生方も声をかけてくれます。 昨年は、ドイツで行われるスラックラインのワールドカップに招待されました。女子最年少の選手として練習の成果を発揮できるように、また、人を笑顔にしたいという気持ちを忘れずに頑張ろうと思います。

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